紙粘土で作った作品に
色をつけてみたい。
でもアクリル絵の具と
水彩絵の具、どっちがいいのかな?
そんなふうに迷ったことがある方へ。
この記事ではそれぞれの特徴と
やさしい使い方のポイントをご紹介します。
しっかり色づけたいときはアクリル絵の具、
ふんわりした雰囲気にしたいときは水彩絵の具が人気です。
どちらも身近に手に入るものなので、
まずは気軽に試してみるのがおすすめです。
紙粘土の色づけ、2つの方法
紙粘土に色をつけるには
大きく分けて2つの方法があります。
・乾かしたあとで、表面に色を塗る
・絵の具を粘土に混ぜて、最初から色をつける
どちらもアクリル絵の具・水彩絵の具
どちらでも使えます。
また、マーカーや色鉛筆、クレヨンなども
仕上げに使われることがあります。
■ 表面に色を塗る方法
まずは粘土で形を作ってから
よく乾かして、
その上に色をつける方法です。
あとから模様を描いたり、
はっきりした色を出したいときに
ぴったりです。
■ 絵の具を混ぜて使う方法
紙粘土に絵の具を少しずつ混ぜて
カラー粘土
を作る方法もあります。
混ぜる絵の具の量を変えることで、
色の濃さを自分で調整できます。
マーブル模様にしてみたり、
いろんな色を混ぜてみたりするのも
楽しいですよ。
アクリル絵の具の特徴
アクリル絵の具は、
はっきりした色合いを出したいとき
によく使われます。
・しっかりとした発色になる
・乾くと色がにじみにくい
・上から色を重ねやすい
紙粘土は少し水分を吸いやすいため、
アクリル絵の具はよくなじみます。
塗ったあとにツヤが出たり、
色をぴたっとのせたい
というときにぴったりです。
■ 注意しておきたいこと
乾いたあとのやり直しは少し難しいので、
少しずつ塗って確認しながら進める
のがおすすめです。
また、絵の具が乾くと道具につきやすいので、
使った筆などは早めに水で洗うと安心です。
水彩絵の具の特徴
水彩絵の具は、
やわらかい雰囲気を出したいときにおすすめです。
・やさしい色合いに仕上がる
・水で色の濃さを調整しやすい
・ぼかしやグラデーションも楽しい
特にパステルカラーや、
ほんのり淡い色合いを楽しみたいときに
よく使われています。
仕上がりが自然な感じになるので、
子ども作品にもぴったりです。
■ 気をつけるとよい点
水彩は水の量で色が変わるので、
一度にたくさん塗らず、少しずつ
試してみるときれいに仕上がります。
また、表面がぬれてしまうと
絵の具がうすくなることもあるので、
できあがった作品は
そっと扱うようにすると安心です。
どっちを使う?迷ったときの選び方
アクリル絵の具と水彩絵の具、
どちらを使うかは
作りたい雰囲気や
作品の使い方で選ぶとスムーズです。
・しっかり色を出したい → アクリル
・にじみやグラデを楽しみたい → 水彩
・色が長持ちしてほしい → アクリル
・やさしい雰囲気にしたい → 水彩
子ども工作や、ほんわかした
作品にしたいときは水彩を。
長く飾ったり、細かい絵を描きたいときは
アクリルが向いています。
きれいに仕上げるためのひと工夫
色づけをするときに、
ちょっと意識するといいことをまとめました。
・しっかり乾かした紙粘土に塗る
・薄く塗って、重ねていくとムラが出にくい
・乾く前に筆を洗っておく
・水の量で色の濃さを調整
・少しずつ重ねるとやわらかい表現に
・乾いたらあまりこすらない
どちらもゆっくり楽しみながら
塗っていくのがポイントです。
色を混ぜて粘土を作るときは、
手袋を使うと、
手につきにくくて便利です。
絵の具以外にも使えるもの
実は、色をつける方法は
絵の具だけではありません。
・マーカーで模様を描く
・色鉛筆やクレヨンで表面をなぞる
・クレパスを削って粘土に混ぜる
紙粘土は工夫しだいで、
いろんな表現ができる素材です。
おうちにある文房具でも、
充分にかわいく仕上がりますよ。
長く楽しむためのちょっとした仕上げ
できあがった作品は、
そのままでももちろんOKですが、
仕上げにひと工夫すると
よりきれいに楽しめます。
・水性のニスを塗ると、表面がつやっと整う
・汚れがつきにくくなって、飾っておきやすい
・子ども作品にもぴったりの水性ニスが市販されている
また、「きまるねんど」など
色づけに向いた紙粘土を選ぶのも
作りやすさのポイントです。
まとめ
アクリル絵の具も水彩絵の具も、
紙粘土の色づけに使えます。
パキッとした色を出したいならアクリル、
ふんわり優しい雰囲気にしたいなら水彩。
そんなふうにイメージから選んでみるのもおすすめです。
子どもと一緒に塗ったり、
大人がじっくり作ったり。
紙粘土は、自由に楽しめる工作素材です。
いろんな色づけの工夫を取り入れて、
自分だけの素敵な作品づくり
を楽しんでみてくださいね。